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番外編 桃子とイチャイチャ 京太郎「何してんだ?」 桃子「京太郎に抱きついてるっす」おんぶ 京太郎「いや、それはわかってるけどゆみ先輩に叱られるぞ」 桃子「そこは大丈夫っす!今の私はステルス全開っすから!」 京太郎「ステルスモモか」 桃子「はい!こうやって京太郎とイチャイチャできるなら存在感が薄くても悪くないと思うっす」 京太郎「は、恥ずかしいからそう言う事言うなよ!」 桃子「顔真っ赤っすよ、京太郎」 京太郎「き、気のせいだ!」 佳織「仲いいね、あの二人」 ゆみ「そうだな…まあ、モモがステルス状態じゃ無い事は少しの間黙っておこう」 智美「あとで京太郎をからかうつもりだな」ワハハ ゆみ「蒲原、それはお前がするつもりだろ」 智美「なんの事かわからんな」ワハハ カン!
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ゆみ「今日は楽しかったよ」 京太郎「いえ、俺はあまり話せませんでしたし」 桃子「おっぱいさんこわいおっぱいさんこわいおっぱいさんこわい」 ゆみ「やれやれ。最近色んな場所に連れ回されるが、モモもまだまだ子供だな」 京太郎「あはは、一年と三年じゃあそんなに変わらないじゃないですか」 ゆみ「何? 聞き捨てならないことを言うな」 京太郎「あ、すみません」 ゆみ「いいや、許せない。どうだ? 私の本当の姿を見たくはないか?」 京太郎「はい?」 ゆみ「……今度の休日、私と出かけるのはどうだ?」 京太郎「え? 俺はまぁ、いいですけど」 ゆみ「よし。なら、待ち合わせの場所は――そうだな。私の行きつけの店にしよう」 京太郎「へぇー、どこですか?(加治木さんの行きつけ! おしゃれなお店なんだろうな)」ワクワク ゆみ「それはだな……」 . / ,. . . / . . . ./>ミx彡ヘ _ _ _ _V. ハ ' / . ./ _ _ _ _ _ / ∨ V. ノ . |77. / ____/ ∨ ̄ ̄ \ } |i_i i_i /´ . / \ . \\ |i i / . /____ ,.. ー-==、 \ ` ー‐ ノ 、_|iノ/ . 7 厂 ̄´ヽ ,二ニ \ ー=彡ノ __フ . . /ァ==ミ、 イ{ i`ヽハト==≠-‐'′ `ー==≦彡'〃 _) i^ r'. ノ /ノ リ 爪 ー≠爪 { ヽゝ--‐'  ̄` 「イ ノ i |ヽ | i . `トゝ . . , . . し'ノ i. | | i ヽ.__ 爪 . i | | i i ヽ ー ' イ | i i | | i i 个 .. .イ |. | i i | | i i i i_ }´{ > . .イ ト、! _ |. | i 从 八 i i //} `丶、 ` ´ ノ Vハノノ. // ヽ X'/∧ ` ーv‐く ∨ハー=ニ二.. _____ _ ....-==ニ\ Xヽ'∧ /ー一へ. /∧////////////ハ/ハ'////////,ヽハ//∧ ∧ i i i i i i i∧ ///∧'////////////ハ///∨////////////'∧ / ∨ i i i i/ ∨\'//〉/////////////} ゆみ「スターバックス」ドヤッ 第十一章【大二病アタック! 大人の女性かじゅ!】 スターバックス 京太郎「うわぁ、すげぇ混んでるなぁ」 スタバってなんだか休日の大学生に占領されてるイメージなんだよな こんな場所で待ち合わせだなんて、少し恥ずかしい 京太郎「加治木さん、まだかな」 タタタタッ 京太郎「ん?」 ゆみ「すまないっ! 待たせたか?」ハァハァ 京太郎「あ、いえ。大丈夫ですか? 息が切れてますけど」 ゆみ「いや、問題無い。少し、実験報告に手間取ってな」 京太郎「実験報告?」 ゆみ「あぁ、こちらの話だ。須賀には難しくて分からないだろう」フフン 京太郎「あ、そうですか」 - ‐ - ´__ ` / ´ ヽ / \ \ // ∧}{/| \ ヽ // /ヾヾ"| ヽ | / / l! Y i ! i | _/ / 、/ i ゝリ i | | .ノ__/ 厶イ ヽ 、__ヽ ___ ミ、. | | | -=彡'ハ, rテミ、 ‐-\ ミ=-' | | .|ヽ ij ヒ j ミテ==- ミ=- | | ,-x‐<フ { , , ヒ ノ \ \_ i | / ュ_} } }, ∧ ` , , , 厶イ ̄厂゙ { ヽ ヽ ⌒Y^′l .lヽ _ イ_彡' ヽ ヽ ,ハ、 _ ノli |、心 ` イ|、ヽ il ハ ハ ,r=7 〈 ´ /__` i|. {i -ゝ- ‐ ´/ 》ヽ} i|ヽ i〃ノ ノ;r〈 ヽ∠}/,.' ̄,'フ7l/ ̄ ̄ __∟、ヽ} i|ヽ /,' / ,´,>‐一´_´ ', ' Oゝ‐;¬,ブ' ̄', '´ ̄>‐ 、 ,/´, ' , ´/, '´,. -‐_´‐' _'/,. '´_,. ' ,. ' , ',. ',. ',´ ', ',.ヘ // , ' , ' ,/,' ,' ,' , '´O, ‐'´, ‐' ,. '´_,. '´,. ' ,.' ,' ', ; , ;. ;l ./ '/ ,.' ,.' ,.' i ;. ; ; ; ,' / , ´,. ',. '´,. '´ ,. '´,. '´, ','',. ; ',. ; ; ;.| l , , ' ,.' , ' , '{ ; ; ; ; ;l ,' ,.' , ' , ' ,. '´,. '´,. '´, 'i. ', ', ', ',. ; ',l l', ' , ' ,.' 'ノl ; ; ; ; ; j,' ,' ,.' ,.' , ' , ' ,. '´, ' ,ヽ{、', ', ', ', '、,ハ | , ' , ' ,イ, ',ハ,.' ,' O,ハ ; ,' ,' ,.' , ' , ' , ' , ', '八`'、 '、 '、 ,. ',.イ L__'_、'-‐'7'; ,' ,' ,'/ ,' ; ; ,' ,' ,.' , '、,. ',. ', ' '/ `、', `, ',. ',. ; '〉 /, ',' ,' ,'/, ', ' ,' ;`,' , ',. ' ,. ',. ', ' / ヽ 、,'´,'、 ;. ' | / , ' ,.'O∠,'_,' , ' ;' ,.' ,' ,' , ',. ' ' / {ソ、 ', ,'ヽ,' ! 〈 ,.'´,、'´/, ' ,.',.' , ', ',. ', ', ', ' /´ 〈/´'`,ヽ,、' , 'ハ 〈/∧; ,'/,'´, '´,.', ', ' ,.' ,.', ', ', / _/,.´'`,. ' , ^ 、ノ /lV /yべ、; ;' ;' ,'´,.' ,' ;' ;' ,.ィ ,. -‐_ニ二´‐'_´‐'´_ ‐'´,. ´, '} / i `く 「スーュ__n'__,'_,'_,'_,'_,jrく_, --_ ニ ´-‐_,. ´-‐'´‐ '/ / / l ヽ〈_/ ヽl」 ̄ ̄`「|「 ヽニ´_, --'_´-‐_ニ-´‐'´ / ; ',  ̄ヽ_ノー‐─‐l」l、 丶\--_ニ-‐'´. / l i | \__/´ ̄/ i 丶 __ . イ , ヽ ムソ l ; , ′ `T 京太郎「(やっぱ可愛いなー加治木さん)」ホクホク ゆみ「少し混んでるな」 京太郎「ええ、どうしますか? あっちにドトールありますけど」 ゆみ「いや、スタバ以外のコーヒーは口に合わなくてな」フゥー 京太郎「そ、そう、ですか……」 ゆみ「仕方ない。少し待つことにしよう」 京太郎「は、はい」 京太郎「スターバックスなんて、来るの久しぶりですよ」 ゆみ「私は毎日のように通っているな」フフフ 京太郎「へぇ」 ゆみ「見ろ。新作が出る度にTwitterで写真付きレビューをしてるんだ」スッ 京太郎「凄いですね」 ゆみ「まぁな」ドヤッ 京太郎「(正直違いがよく分からん)」 店員「お待たせしましたー」 京太郎「あ、順番か。えっと、俺はブラックで」 店員「は?」 京太郎「え」ビクッ ゆみ「おっと、失礼。彼はスタバ初心者なもので」スッ 店員「あぁ、そうですか。ごめんね、ボク」 京太郎「あ、いえ(何この感じ)」 店員「ではご注文を」 ゆみ「私が手本を見せよう」 京太郎「は、はぁ」 ゆみ「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスで」 京太郎「!?」 店員「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスですね?」 ゆみ「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスだ」 店員「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスがお一つ」 ゆみ「さぁ、君の番だ」 京太郎「え、ええっ? えっと」 ゆみ「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスがオススメだが?」 京太郎「じゃ、じゃあ同じモノで」 店員「かしこまりました。ゆみ「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスがお二つですね?」 ゆみ「ああ。ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスが二つだ」 京太郎「(違う世界にいるみたいだ)」ズゥーン 【加治木ゆみの大二病ライフ1 スタバ信者になる】 ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイス「」デーン 京太郎「うわぁ、なんだか凄いことになっちゃったぞ」 ゆみ「やはりこの味だな」フフフ 京太郎「ずずっ(甘っ)」 ゆみ「さて、席に座れたことだし」サッ ドンッ Mac「」デーン 京太郎「え? パソコンですか?」 ゆみ「あぁ、すまない。まだレジュメが仕上がっていなくてな」 京太郎「れじゅめ?」 ゆみ「おっと、レジュメが分からないのか。そうだな、高校生風に言うと……」 京太郎「(加治木さんも高校生じゃ……)レポートのことですか?」 ゆみ「レポート(笑)」 京太郎「えっ」 ゆみ「いや、それでいい」フフフ 京太郎「は、はぁ。でも、レポート終わってないって大変ですね」 ゆみ「まぁ、な。大学生にもなると多忙になるから、それに比べればまだマシだ」 京太郎「そうなんですか。はぁー凄いなぁ」 ゆみ「タイピングしながらで申し訳ないが、色々と話そう」カタカタカタ 京太郎「ええ、構いませんけど」 ゆみ「ふぅ、っし!」ッタァーン!! ビシッ 京太郎「……」 ゆみ「すまない。つい、癖で、な」フフフ 京太郎「いえ、気にしませんから」 ゆみ「さて、レジュメも終わったことだし。そろそろ出るか」 京太郎「そうですね。このコーヒーも飲み終われそうにないので」 ゆみ「スタバは口に合わなかったか?」 京太郎「いえ、そういうわけじゃないんですけど」 ゆみ「大人の味だからな。フフフ。あと数年すれば分かる」 京太郎「(分かりたくない)」 ゆみ「では、出よう」 京太郎「あ、はい」 ウィーン ゆみ「では次の場所だが」 京太郎「どこに行きます? あ、動物園とかどうですか?」 ゆみ「動物園?」 京太郎「はい。近くにSAKI-美少女動物園とかいうのが出来たらしくて……」 ゆみ「悪いが、動物園はちょっとな」 京太郎「え? 動物嫌いですか?」 ゆみ「いや、動物が好きすぎてダメなんだ」 京太郎「?」 ゆみ「動物を捕まえて、檻の中で見世物にする……非人道的だ」 京太郎「は、はぁ」 ゆみ「そんな場所よりも、私のオススメの場所に行こう」 京太郎「わ、分かりました」 ゆみ「では行こう。きっと君も気に入る筈だ」 京太郎「……」 美術館 ゆみ「ここだ」デーン 京太郎「美術館ですか」 ゆみ「そうだ。人間の美術的背景や、歴史に触れられる」 京太郎「へぇ、沢山ありますね」スタスタ ゆみ「あぁ。ここは長野でも有数の美術館だからな」 京太郎「あ、これとか凄い綺麗ですよ」 ゆみ「あー、それか。まぁ、それも悪くない」フゥー 京太郎「他にオススメあるんですか?」 ゆみ「ああ。私のお気に入りはアレだ」ニヤリ 絵画「」グチャグチャァァァ 京太郎「あ、アレですか?」 ゆみ「やはりあの時代の印象派が一番綺麗なんだ。印象派というものは分かるか?」 京太郎「い、いえ」 ゆみ「しょうがないな。では私がくどくどくどくどくど」 京太郎「……」 ゆみ「とまぁ、そういう感じだ」 京太郎「凄いデスネー」 ゆみ「ああ。おっと、あれはあの巨匠の新作か!」 銅像「」チンコボッキィーン ゆみ「素晴らしい。現代アートとは、一種のメディアだと私は思うんだ」 京太郎「(ただの変態銅像じゃないのか……)」 【加治木ゆみの大二病ライフ2 やたら美術館に行きたがる】 ゆみ「有意義な時間だった」ホクホク 京太郎「ええ、そうですね。たまにはこういうのもリラックスできます」 ゆみ「そうか。モモは途中で発狂して出ていってな、全く子供だ」フフフ 京太郎「(東横はここでリタイアか。百年の恋も覚めたんだろうなぁ)」 公園 京太郎「うーん! 暗い場所にいたから、公園の明るさが気持ちいいですね」 ゆみ「そうだな。ふふ、子供達も元気にはしゃいでいる」 京太郎「子供好きですか?」 ゆみ「ああ。やはり、子供は無邪気なのが一番だ」 京太郎「……はい」チラッ ゆみ「しかし、人間とは欲深なものだ」 京太郎「へ?」 ゆみ「この遊具、ボール一つで楽しむ子供たち」 京太郎「は、はい」 ゆみ「それだけで幸せだというのに、偉大な技術を使ってくだらない発明ばかり」 京太郎「そ、そうでしょうか」 ゆみ「私はもっと、世界は有意義に動くべきだと思うんだ」 京太郎「……」 ゆみ「人間は技術に頼りすぎている。それに甘えていては成長出来ない」 京太郎「まぁ、そうでしょうね」 ゆみ「おっと、愚痴っぽくなってしまったな」クスッ 京太郎「いえ、どんな内容でも。加治木さんのお話なら聞きたいです」 ゆみ「!!」 京太郎「それに、話している時の加治木さん。イキイキしていて可愛いですよ」ニッコリ ゆみ「~~~//」カァァッ 京太郎「?」 ゆみ「そそそ、そうか。まぁ、子供からみれば、そうかもしれないな」モジモジ 京太郎「?」 ゆみ「(初めてだ。私のことを、拒否しなかったのは)」ドキドキ ~~智美「ワハハ、ユミちんがイカれたぞー」~~ ~~睦月「えっと? お薬もらってきましょうか?」~~ ~~佳織「ひぃぃっ!? ごめんなさい! ごめんなさいっ!」~~ ~~桃子「こ、こんなの! こんなの私の好きな先輩じゃないっすぅぅぅ!!」ビエエエン~~ ゆみ「(須賀、お前はなんていい奴なんだ)」ドキドキ ゆみ「そ、そうだな。後は、私は留学を考えていてな」 京太郎「へぇ、留学ですか?」 ゆみ「あぁ、今の日本のレベルは酷い。イギリスでもっと高度な政治を学ぶべきだ」 京太郎「加治木さんって、意識高いんですね」 ゆみ「!!」 京太郎「俺も見習わなきゃな」 ゆみ「ふ、ふふっ……」ニヨニヨ 京太郎「何かコツがあるんですか?」 ゆみ「ま、まぁな。例えばこれだ」スッ Mac「SNS」 京太郎「加治木さんのSNSですか?」 ゆみ「ああ。私はこれで日夜、政治について意見を述べている」 京太郎「はぇー」 ゆみ「勿論否定されることもある。だが、それが成長につながるんだ」 京太郎「勉強になります」 【加治木ゆみの大二病ライフ3 現代社会に対してSNSで主張】 ゆみ「それはよかった」フフン 京太郎「加治木さんって、やっぱり大人ですね」 ゆみ「!! そうだろう? 私は大人だろう?」フフフフフ 京太郎「はい。しっかりしてますよ! うちの部長とは大違いです」 ゆみ「ははは、久は特別だからな」 京太郎「ですよね」クスクス ゆみ「(い、いい感じじゃないか? もしかして、私の大人の魅力に須賀はもう)」ドキドキ 京太郎「……」 ゆみ「……」プルプル 京太郎「? どうかしました?」 ゆみ「い、いや。空が綺麗だと思ってな」 京太郎「ああ、そうですね。このままずっと晴れてればいいのに」 ゆみ「わ、私は雨も好きだが」 京太郎「そうなんですか?」 ゆみ「……ああ」 京太郎「どうして雨が?」 ゆみ「も、もし」 京太郎「?」 ゆみ「もし わたしが雨だったなら それが永遠に交わることのない 空と大地を繋ぎ留めるように 誰かの心を繋ぎ留めることができただろうか」 京太郎「!?」 ゆみ「(ど、どうだ?)……//」カァァァッ 京太郎「えっと、その……」 ゆみ「……」ソワソワ 京太郎「……(そういうことか)」グッ ゆみ「うぅ」モジモジ 京太郎「おれたちは」 ゆみ「!」 京太郎「おれたちは ひかれあう 水滴のように 惑星のように ぼくたちは 反発しあう 磁石のように 肌の色のように」 ゆみ「!!」 京太郎「あははっ! あんまりいい出来じゃないかな?」 ゆみ「そ、そんにゃ」 京太郎「?」 ゆみ「いや、中々の出来だった」カァァ 京太郎「……はいっ」ニッ 【加治木ゆみの大二病ライフ4 ポエマーになる】 京太郎「他にどこか行きたい場所あります?」 ゆみ「ほ、本屋に」 京太郎「本屋ですか? 何か欲しい本でも?」 ゆみ「え、えっと……村上春樹と森見登美彦の新刊」 京太郎「へぇ。好きなんですか?」 ゆみ「あ、ああ。中々に文体が堅くてな」 京太郎「(咲は文が軽すぎて嫌いだって言っていたけど)」マァイイカ ゆみ「……」ソワソワ 京太郎「いいですよ。一緒に見に行きましょう」 ゆみ「! ありがとう」 【加治木ゆみの大二病ライフ5 村上春樹と森見登美彦にハマる】 書店 京太郎「お、この新刊出てたのか」 ゆみ「漫画か?」 京太郎「はい。集めてて」 ゆみ「漫画もいいが、たまには文学に触れた方がいいぞ」 京太郎「これでも、たまに咲から本を借りてるから詳しいですよ」 ゆみ「ほぅ? なら最近は何を読んだんだ?」 京太郎「えっと、井伏鱒二の山椒魚と多甚古村を」 ゆみ「さんしょううお?」 京太郎「恥ずかしながら、モダニズム文化うとプロレタリア文学にハマってまして」 ゆみ「もだにずむ? ぷろれたりあ?」 京太郎「大岡昇平なんかもオススメですよ。あ、でも加治木さんなもう読んでますかね?」 ゆみ「……」チクタクチクタク チーン! ゆみ「当たり前だろう? 小学生の頃に読破したさ」フフッ 京太郎「すげー」 京太郎「じゃあお会計にしましょうか」 ゆみ「あ、ああ」 京太郎「じゃあ」ドンッ 女子高生Y「お、男の人ぉ!?」ヒィ 京太郎「あ、ごめんなさい」 女子高生Y「ひぃぃぃっ!」 女子高生M「落ち着くんだ! 大丈夫だから!」 京太郎「す、すみません! 痛かったですか?」 女子高生72「気にしないで大丈夫です」 ゾロゾロゾロ ゆみ「他校の女子高生か」 京太郎「男が苦手なんでしょうか」 ゆみ「ふふ、若いな」 京太郎「えっ」 ゆみ「この歳になると切に思うよ。あの頃に戻ってみたい、と」フフフ 京太郎「は、はぁ……」 ゆみ「おっと。若い君に言う言葉じゃなかったな」アハハ 京太郎「……」 【加治木ゆみの大二病ライフ6 高校生をみて「わかいなぁ」と言う】 店員「お買い上げありしゃーす」 ゆみ「これでしばらくは暇が潰せそうだ」フフ 京太郎「あれ? 多忙だったんじゃ」 ゆみ「!」ドキィーン 京太郎「……息抜きは必要ですもんね」 ゆみ「あ、ああ! その通りだ!」 京太郎「今日はありがとうございました」 ゆみ「いや、こちらこそ有意義な時間だった」 京太郎「あの、加治木さん」 ゆみ「なんだ?」 京太郎「たまにでいいので、こうして俺に世間勉強させてください」 ゆみ「!」 京太郎「もし、加治木さんがよければ……ですけど」 ゆみ「あ、ああ! ちょっと待ってくれ! 予定を確認する!」ガサゴソ 京太郎「……」 ゆみ「くっ、なんてことだ。予定がいっぱい入ってしまっているな」 京太郎「そう、ですか」 ゆみ「だ、だが君の頼みとあれば断れない。なんとか時間を作ろう」カキカキ 京太郎「え、でも」 ゆみ「大丈夫だ! 最近、一日実質三時間しか寝ていないが……」 京太郎「その方がダメですよ!」 ゆみ「しかし、私にはたくさんの予定が」 【加治木ゆみの大二病ライフ7 やたらと手帳を使用する】 京太郎「加治木さんが無茶をして、体を壊したら元も子もありませんから」 ゆみ「須賀……」キュン 京太郎「俺でよければ力になりますよ。だから、頼ってください」 ゆみ「い、いいのか?」 京太郎「俺はまだ子供で、馬鹿だけど……頑張ります!」 ゆみ「っ」ジィーン 京太郎「だから」 ゆみ「ふ、ふふ。君は優しいな」 京太郎「え?」 ゆみ「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイス並に甘い」 京太郎「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイス並に、ですか?」 ゆみ「ああ。ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイス並にだ」 ゆみ「だが、私はその甘さが大好きだ」 京太郎「加治木さん」 ゆみ「これからは君が嫌がっても、誘うさ」 京太郎「はい」 ゆみ「……ありがとう」ボソッ 京太郎「え?」 ゆみ「もうこんな時間だ。迷わずに帰るんだぞ」 京太郎「あ、はい! それじゃあ、また今度!」 ゆみ「ああ」 京太郎「……」タタタッ ゆみ「……行ってしまったか」フゥ / .. . ... / ヘ\/ヘ ... 丶 ヽ ,' . / . /ミミヘ/彡ヽ .. 丶..ヽ {コ 。 . ! . ! ゛ ゛"" ゝ .. l ヽ ! コ ヽヘ_-‐ ! ヽ ! ‐-ヽ- ! i! / !^‐‐ レ! ゝヘ-‐-、,ヽ} l /,^^ . ./ノ .ヽ . .. ゝ i! ../ノ' .. .  ̄ レ '-、、 、一 ‐、' .. .. \ "レ"フ .. /,〟 ‐‐ ‐‐-_ ゞ .. .. 「 ゝ-ヽ / .. ノ ≠==-z z≠=r、 .. .....\ ∠_ ノ/へゝ,Pゆミ lPか `ヘヽヽ ヘ. _ >ゝ !「∨!" { !ヘ " ̄ \\\\  ̄ .i/ノ 川 i ゝ i!l ! .lヽ iゝiヽ \\\\\,\ \\ !ソ.. ソ !i li l !i !\ ノ ヾ i! il l ii ! ....ヘ, ‐- イ i! i! i! i ii !ゝ ∠ l l! !i i! i! l ii 人 ゛> /i入 ! i !l ! !i! { ii _ 〆巛 丶 , /丶 〟、 l !i ! l巛巛巛巛巛ヘ / ∧ヽ ソ巛巛ミミゞゞ ゆみ「全く、厄介な男だ。私の心を、こんなにも乱して……」フルフル 今度はどこへ誘おうか? ゆみ「美術館か? それとも植物園か?」フフフ いいや、きっとあそこがいい そうすれば、彼も楽しんでくれる筈だ ゆみ「たまには、動物園も悪くない――か」クスッ 第十一章【大二病アタック! 大人の女性かじゅ!】 カンッ 京太郎「楽しかったけど……つ、疲れた」グテェーン カピ「きゅ?」
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京太郎(えりさん、腰が弱いのか……) 京太郎(でもこの反応はこう思う所が……)ゾクゾクッ えり「あの。まだ終わらないんですか……ひゃっ」 京太郎「ごめんなさい、もう少し掛かりそうです」ニヤ えり「えっ、もう終わるっていっtあははっ!?」 京太郎「もう少し強くしますよー」 えり「嫌あああああっ!?」 ――― ―― ― えり「も、許して…げんかっ、げんかいだからぁっ!」イヤイヤ 京太郎「そんな事言ってもまだ余裕あるんじゃないですか?」グニ えり「もうくすぐったいの嫌なの…お願い」ウル 京太郎「しょうがないですねぇ…」パッ えり「やっと終わるの……?」 京太郎「……なんちゃってー」グリ えり「ひんっ」 ――― ―― ― えり「あぅ……ひあぁ……」ガクガク 京太郎「反応薄くなってきたなぁ。それ」グイィ えり「ひぃ、あぁ……」アヘ 京太郎「じゃあ時間も時間ですし終わりますねー?お疲れ様でした」 えり「も、ダメ……」ヨダレタラー ※この後本人含めいろんな方面(主にプロ)から怒られました
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優希「唐突だが、今日はバレンタインデーだじぇ!」 京太郎「そーですね……と、それロン12000」 優希「じぇじぇ!?」 まこ「跳びじゃのお」 和「ゆーき、須賀君がリーチかけてるのに不注意ですよ……」 優希「うん……」 京太郎「それで、バレンタインデーがなんだって?チョコなら自分で買って食えよ、食べ過ぎて鼻血出すなよ、あと寝る前にちゃんと歯ぁ磨けよ」 優希「おお、わかったじぇ!」 京太郎「よし、次の半荘いきましょーか!」 和「次は負けませんよ」 まこ「日増しに手をつけられんようになってくのぉ、京太郎……」 優希「ちょっと無視するなー!」 京太郎「なんだよ、部長と咲は二人とも用事で今日は部活に来れねーぞ」 優希「そーじゃなくて!バレンタインデーなのに、どーしてお前は平然と麻雀打ってるんだ!?」 京太郎「…………?」 優希「そんな何を言われてるのか、心底理解できないって顔されたら困るじぇ……」 まこ「そういや京太郎、お前さん今日、チョコ貰ったりしたんか?」 京太郎「まあ、一応それなりに。朝、咲に貰って、昼に和に貰って、あと次の大会も頑張ってってクラスの連中にもいくつか」 和「……けっこう貰ってるんですね」 京太郎「意外になー」 和まこ(意外でもないよーな気がする……) 優希「むむぅ……」 京太郎「なんで納得いかなそうな顔してんだよお前……?」 優希「咲ちゃんやのどちゃんはまあよしとして……なんか腹立つじぇー」 京太郎「?」 優希「まあいいじぇ!京太郎、モテないお前にこの優希ちゃんがチョコを持ってきてやったじぇ!涙を流して感謝しながら食べるがいいじぇー」 京太郎「――――なんだコレ」 和「……チョコレート色の……タコス?」 まこ「タコスにチョコソースをかけたもの……らしいの」 優希「ゆーきちゃん特製チョコタコスだじぇー!本命チョコならぬ本命タコスだからな、ちゃんと味わって食べるんだぞ!」 京太郎「い・ら・ねー」 優希「じぇ!?な、なんでだ!?こんなに美味しそうなのに!」 京太郎「チョコ味のタコスって時点で、なんかもういろいろ受け付けないんだよ!」 優希「た、食べたらきっと気に入るから!一口、一口だけでいいから食べてみるんだ!」 京太郎「口に押し付けてくんなぁ~~~~~!?」 和「……ゆーきなりの好意の表し方なんでしょうね、きっと」 まこ「まあ、ああやってヤイノヤイノできるんは仲のいい証拠じゃろうな」 優希「私の気持ちを受け取れ、京太郎ぅーーーーー!」 京太郎「断じて!拒否!させてもらうぜぇ……!!」
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原作に行った京太郎7 京太郎(全国に行く必要があるのに部活を辞めると宣言したのは間違ったな) 咲「京ちゃん」 京太郎(転校するか?いやそれでも…) 咲「京ちゃん!」 京太郎(本当にどうしたものか…) 咲「須賀京太郎!!」 京太郎「あ?なんだ宮永?」 咲「…っ!私と…私ともう一度麻雀を打ってください」ウルウル 京太郎「理由は?」 咲「京ちゃんが悲しんでる理由が解る気がするから」 京太郎「……世界は違っても咲は咲か」小声 咲「打ってくれるかな?」 京太郎「別にいいぞ。全力で打つから宮永も±0の打ち方は捨ててこい」 咲「う、うん…私も頑張るよ」
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恒子「ふくよかすこやかインハイレディオの時間ですよー!いぇーい!」 健夜「こーこちゃん、テンション高いよ……」 恒子「ご存知ふくよかじゃない福与恒子です!」 健夜「ええと、すこやかじゃない小鍛治健夜です」 恒子「お腹出して寝てちゃ駄目だぞすこやん」 健夜「そんなことしてないけど!?」 恒子「すこやんのお腹はともかく、今回は新しいアシスタントをよんでるよっ!」 健夜「私初耳……」 恒子「すこやんの付き人、須賀京太郎くんだぁーっ!」 健夜「ええー……」 京太郎「ええと、須賀京太郎です。よろしくお願いします……?」 恒子「さーってゲスト紹介した所でまずはこのコーナー!」 恒子「『すこやんに聞いてみよう』のコーナー!はい須賀くん説明して!」 京太郎「ええと、このコーナーではリスナーの皆さんからのお便りに健夜さんが答えるコーナーです」 京太郎「採用された方には小鍛治健夜特性プロマイドをプレゼント、だそうです」 健夜「聞いていないことが多すぎる!?」 恒子「それじゃお便り行ってみよう!」 京太郎「えー、RN牌のおねぇさんから。『この前一緒に仕事をした人のことを忘れられない』」 京太郎「だそうです。健夜さん、回答お願いします」 健夜「あ、これそういうコーナーなんだね」 健夜「といっても忘れらないっていうお便りに回答もへったくれもないと思うんだけど……」 健夜「え、そういう意味じゃない?」 健夜「うーん、まあ仕事をしたってことはそこまで親密ってことでもないんだろうし……」 健夜「まずは仲良くなってみたらいいんじゃないかな?」 恒子「さすがすこやん!年の功!」 健夜「そんなに年取ってないよ!?」 恒子「調子出てきた所で次のお便りだー!」 ――― ―― ―
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京太郎「どうしてこうなった……?」 玄「ゴゴゴメンね京太郎君!この料理、菊の間のお客様のとこに運んで!」 京太郎(年末年始、うちの旅館でゆっくり過ごすのはどうでしょうか!って玄さんに誘ってもらって……染谷先輩家の雀荘でアルバイトして資金を貯めて――――) 玄「きょきょきょ京太郎くーんッ、このビールを薔薇の間にー……!」 京太郎「何で奈良に来てまでバイトしてんだ、俺……?」 玄「あーっ、百合の間のお客様にお鍋を持っていってー!」 京太郎「―――ァイ、喜んでー!」 玄「居酒屋さんみたいな挨拶しないでよー!?」 京太郎「――――だはぁ!つ……疲れた……」 宥「ふ、ふふ、ゴメンね……。なんだか夏の大会が終わった後からウチの旅館……とっても人気になっちゃって……」 京太郎「…………あー、全国大会を破竹の勢いで勝ち進んだ選手の実家ですもんね。一度来てみたい、って考える人は多いですか……」 宥「う、うん、そうだねー……」 京太郎「玄さんみたいな美少女が仲居やってたらなおさらですしね……」 宥「玄ちゃん、すごく張り切っちゃってて……頑張りすぎないか、少しだけ心配……」 玄「心配ご無用だよ、お姉ちゃん!」 宥「わ、うわ……く、玄ちゃん驚かせないでよぉ……」 京太郎「玄さん、お客様はもう大丈夫なんですか?」 玄「うん!皆さん酔い潰れたり、二年参りに出掛けたりですっかり落ち着いたから」 京太郎「そですか、それはよかった」 玄「この度はまことに申し訳ありませんでしたー……」(深々 京太郎「え?あぁ、旅館の手伝いのことですか?」 玄「はいー……せっかくウチの旅館に遊びに来てもらったというのに、猫の手も借りたい忙しさに、つい悪魔の囁きに耳を傾けてフラフラとぉ……」 京太郎「ア、アハハ……大丈夫……大丈夫ですから……」 玄「ちゃんとお手伝い料、色をつけてもらえるよう交渉しておくからね!」 京太郎「悪いですよ。ここはいい経験させてもらったってことで、一つ」 宥「うふふ……今年は最後まで京太郎君に助けてもらっちゃったね、玄ちゃん……」 玄「うん、そうだねお姉ちゃん……。何だか年上として肩身が狭いよー……」 京太郎「あの……俺、なにかしましたっけ?」 玄「えっとほら、初めて龍門渕で会った時とか……全国大会でもイロイロとしてもらったでしょ?」 京太郎「…………?」 宥「きょ、京太郎君……?」 京太郎「………………………………あ、会うたびにに、阿知賀のみんなと麻雀したのは覚えてますよ?」 玄宥「………………」 玄「あ、お姉ちゃん、私年越し蕎麦もってくるね。京太郎君もお腹すいたでしょ?いっぱい食べてね!」 宥「うんー、ありがと玄ちゃんー。うふふ、あったかいお蕎麦、楽しみだね……」 京太郎「あ、や、やめてください、そんな腫れ物に触るような反応やめてください……!」 宥「ハム……ン、あったかーい……♪」(チュルチュル 京太郎(……なんか言葉の響きがエロく感じるのは俺だけなんだろーか)(ズルズル 玄「おかわりもあるから、遠慮なく言ってねー♪」 京太郎「うーっす」 宥「――――ぁ……除夜の鐘」 玄「今年もついに終わりだねー」 京太郎「新年かー。なんかあっという間に一年が過ぎた気がしますね」 玄「うん……」 宥「私は……とっても楽しかった、よ?」 玄「私もだよ、お姉ちゃん……」 京太郎「俺もちょー楽しかったです」 玄「麻雀三昧だったもんね!」 京太郎「ハイ!!」 玄「即答ですか……ムムッ、これは病気が悪化してるよね。最近はおもち力も落ちてきてるし……せっかくの同志が……」(ブツブツ 宥「きょ、京太郎君はなにか抱負、あるの?」 京太郎「来年……いや、もう今年のですか?抱負、抱負かー……」 玄「お、それはぜひお聞かせ願いたいですよー」 京太郎「んー……やっぱり麻雀強くなりたい、ですかねー」 玄宥「や、やっぱり……」 京太郎「ああ、あとはあれですね、せっかくの青春なんだからいい加減、彼女が欲しいなー、なんて」 玄「恋人ですかー、ふんふむ」 宥「わ、わー……」(ポッ 京太郎「お二人みたいに、俺ももっと才色兼備な感じだったら、こんなこと抱負にしなくていいんですけどね」 玄「アハハ、お世辞でも嬉しいよ京太郎君」 宥「ああ、あり、ありがとー……」 京太郎「お世辞じゃないですって。…………うん、でも」 玄宥「?」 京太郎「とりあえず今は、こうやって親しくしてくれる人たちとお蕎麦食べられるだけで十分幸せだよなー、って思います」 玄「京太郎君……」 京太郎「玄さん、宥さん……明けましておめでとうございます。今年も、よろしく」 宥「ここっ、こちらこそ、ふ、ふつつかものですがー……」 玄「お姉ちゃん、その挨拶は何か間違ってるよー!?」 宥「はわぅわわ……!?」 京太郎「アハハハ!そんな風に言われたら、もうこのままよろしくお願いされるしかないですね」 玄「やめるのです京太郎君!あまりお姉ちゃんをからかうのはダメー!」 宥「うぅ、か、顔……熱くなってきちゃたよぉ……」 そんなこんなでゆく年くる年が過ぎ…… 後日、松実館には須賀京太郎少年が接待してくれるサービスがあるという記事が麻雀TODAYに掲載されて、とあるご新規のお客様が数名同時に訪れて一波乱起きるのだが――――それはまた別のお話。
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768 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 22 47 59.78 ID tlCwCQNWo [11/18] 咲「あ、京ちゃん♪」トテトテ 京太郎「咲、どうだった?」 咲「うん。楽勝だったよー、ガント一発で引退だなんて」クスクス 京太郎「ま、所詮Cランクアイドルだしなー」ドサッ ガチャッ 血濡れの照(E:ナタ)「ただいまー」テクテク 京太郎「お、照。おかえり」ナデナデ 照「んふー♪ ちゃんと仕留めてきたよー」エヘヘ 京太郎「それ、誰の血?」 照「えとね。ちょ、待てよ! の人」 京太郎「ぶっ、似てねぇー!」アハハ 咲「あはは、顔は似てるかも!」アハハハ ガチャッ 優希(E:日本刀)「戻ったじぇー」トテトテ 京太郎「お、今日は焼いてきたのか? 前回の虚無はどうした?」 優希「あれは飽きたじょ。ただ消すだけなんてつまらーん!」トテトテ 京太郎「そっか。まぁ、お前は技が腐るほどあるし、好きにやれよ」ギュゥゥ 優希「え、えへへっ♪」 咲「もう、京ちゃんたら甘いんだから。私も今度は使い魔使っちゃおうかなぁ」ホンパラパラ ガチャッ 久(E:日本刀)「あー疲れたー」 優希「お、部長も獲物だじぇ!」 久「あら、かぶっちゃったの? つまらないわねー」 京太郎「相変わらず謎の格好ですね。そのジーンズにTシャツ」 久「これが一番やりやすいのよ。バッサバッサ切れるしね」ニッコリ 京太郎「あはは、そうなんですか?」 ガチャッ 透華「ふぅ、大罪武装は疲れますわ」 京太郎「よ、透華!」プニッ 透華「ひゃっ!?」 京太郎「相変わらず大きくならねぇなぁ」フニフニ 透華「もう、デリカシーがありませんわね」クスッ 772 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 22 56 46.69 ID tlCwCQNWo [12/18] 京太郎「そういや竜華は?」キョロキョロ 咲「事務所組はみんな海外制覇中じゃないの?」 京太郎「ああ、そういやそんなこと言ってたな」ポンッ 久「私だけ居残りなんて寂しいわー」ツンツン 京太郎「とてもそうは見えませんけど」プニプニ 久「ひゃんっ、もう……分かってるくせに」ギュッ 透華「あの、私も留守番でしてよ」ビキビキ 照「シャワー浴びなきゃ」 優希「血なまぐさいじぇ」 ガチャッ まこ「なんじゃ、まだ着替えとらんのか」 京太郎「まこさん!」 まこ「……京太郎、なぜわしだけいつもさん付けなんじゃ?」 京太郎「あ、え? えと、その……//」ポリポリ 透華「ホント、妬けますわねぇ」 久「とっととくっつけばいいのに」ハァ まこ「? とにかく、そろそろ準備せんか」ペチッ 京太郎「はいっ! たく、乾く暇もねぇなぁ」ブツブツ シュルッ パサッ ギュッ 京太郎「よし、いっちょやりますか!」スタスタ 久「今度の相手は強敵よ?」 咲「まぁ、京ちゃんが負けるわけないけどね!」 優希「当然だじょ」フンス 照「油断大敵、頑張って」 京太郎「ああ、行ってくる」スタスタ ガチャッ バタンッ 今思えば、俺がアイドルを目指そうとしてから数年以上が経った あの日、社長の提案を受け……俺達は力を求めた 誰にも邪魔されないチカラ、誰をも従えるチカラ 今この世界に、俺を認めない人間はいない だが、まだだ 京太郎「まだ俺は頂点に立っちゃいない」カツカツ まだ強く 今よりも、もっともっと強くなって―― もはや俺に逆らおうとする存在すら……いなくなるほどに強くならなければいけない 774 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 07 52.84 ID tlCwCQNWo [13/18] 恒子「それではいよいよメインイベントです!! 選手入場ォォォオ!!」 ~アイドル名【奪還 運び屋】~ 邪眼使い「さっさと終わらせんぞ」 雷帝「はーい♪」 ジャッカル「……」クス ~アイドル名【LEVEL5 With 幻想殺し】~ 白もやし「くだらねェ……」 冷蔵庫「なるほど、よほど愉快なアイドルになりてぇと見える」 ハチマキ「根性だぁぁぁ! うぉぉぉ!!」 ウニ頭「不幸だ」ズーン ~~アイドル名【吸血鬼とその愉快な戦争相手】~~ 旦那「楽しみだ、実に、実に楽しみだ……」 神父「エェェェイメェェェェン!!」 少佐「諸君、私はアイドルが好きだ」 ザワザワ 恒子「そして、皆さんお待ちかねのー!!!」 ドォォォンン!! \キャアアアアアア!!/ \スガサマァァァァ!!/ 京太郎「さぁ、始めようぜ!!」ニィッ .......ヽ/...............................| ,. ´ ̄ ̄ ` 、__ー‐´...................................ハ / , / /⌒Y、...................................../ ', / / , / ̄\ ヽ........................./ } / / | ハ . | | i 、 \__ }................../ \ . i / ..| | | | | |、 i {` ̄ ヽ__../ | ヽ | i | i | | | | ハ ハ _i!_ i ヽ | 、 | | |ィ弌示ミ{从 /-}/-ハ| i ヾ、ヽ ', | } !. r| i.|{ Vzり ∨ __、 ! l |\、i , 、 从从爻/////// | i、i、 ゙, 、  ̄`ヾ イ |、_ \ ', | ∨///////////////≧i ' ,' λ i.`ー-ヽ ' | \///////////////ア ,.-‐‐┐ ,'イilリ `、| , | }\////////////ハ ヽ { `V ., リレi ` , ! l ア////////////ーヽ `ー‐' .,' ヽ | ////////////////乙> . _ ////乙 \ ! 彡////////////////ア ///////////彡 \ | | {////////////// ̄', 从<////////>─ァ 、 \ | | ∨///////////{..........マー‐ヽ...........<///{ // ヽ__/⌒)、 ̄ ヽ | | ////////////ミ.........ト {.................///.ゝ { { (三( /´ )、 \ ヽ 彡////////////{..........|  ̄\.........//////> 匕 ` 斗 、 | )、 ィ 、 \ } //////////// {..........! ヽ_/////////Z、 { イし'し'! {三三ニ心 \ ノ ノイ八l////////∧.........|\ ヘ  ̄ ̄|//く ヽ ヽ ー' 弌ソ | ノ' ヽ////////∧......l \ ',.............l///ミ , \ } | 从///////∧....|\ \ 八...........|//爻 l、  ̄ヽ ̄ ̄ ̄/! | \//////∧.{ ヽ Y ヘ........|//ハ ヽ }ヽ / | | \/////∧ \ }.......l//从 \ ト、 Y / | ハ 从/////| \ | |........|//ミ ヽ ! / /、 ', / } 川////| \ ノ |........|从 __ >‐ |' /、 ヽ, 京太郎「俺達のステージを!」 782 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 14 43.80 ID tlCwCQNWo [14/18] ~~数日後 事務所~~ 竜華「全く、無茶しすぎやで」ナデナデ 京太郎「あ、あははっ……バケモンっているんだなぁ」ズキズキ 竜華「でもま、よく頑張ったやん」ギュゥー 京太郎「はい。でも、俺の戦いはこれからだから」 そう、俺の戦いは終わらない 例え日本で一番になっても 世界で一番になっても 宇宙で一番になっても まだまだ俺の戦いは続く 京太郎「でもまぁ、こうして竜華の膝枕で寝てると――」フアァァ 竜華「なんやの?」 京太郎「なんだか、どうでもよくなった」クスッ 竜華「……あほ」ペチッ 京太郎「あははっ」 だけど、こんな日常こそが俺の追い求めていたものなのかもしれ―― ~~現在~~ 京太郎「てなことになっちゃいますよ!!!」クワッ 社長「……えー?」 竜華「というかいきなりなんなん?」 京太郎「え?」 久「いきなり喚き出してどうしたのよ。まだ社長は何も行ってないのに」 京太郎「あ、あれ? でも今物理的にライバルを消すって……」アセアセ 一同「???」 煌「京太郎君、疲れてるのかな?」 京太郎「あ、あれ? え、えぇ?」オロオロ 社長「あー、続けてもいいかね?」 京太郎「あ、はい」 784 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 20 30.00 ID tlCwCQNWo [15/18] 京太郎「おっかしぃなぁ、ED回収……」ブツブツ 竜華「それで、いいアイデアってなんなん?」 社長「うむ。だが先程も言ったとおり、これは諸刃の剣だ」 久「諸刃の剣……」ゴクッ 京太郎「でも、それしか道はないんですよね?」 社長「……現状ではね」 京太郎「なら、やるしかないですよ!」 煌「そうですね。それしかないなら」 霞「……」 社長「分かった。では話そう」 一同「……」ゴクッ 社長「その方法とは――」 選択安価↓3 1 とにかく実力をつけまくる!! 2 他のアイドルに出来ない仕事をこなす!! 3 物理的に他アイドルを仕留める 790 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 29 01.59 ID tlCwCQNWo [16/18] 社長「とにかく実力をつけまくるんだよ、君ィ!!」バァァーン 京太郎「え?」 竜華「それってどういう……」 社長「つまりだね、他のアイドルの妨害を跳ね除ける強靭なステータスを身に付けるということだよ」 久「へぇ、いいじゃない」 霞「確かに、現状でこのポテンシャルならすぐにカンストできそうだわ」 はやり「でも、今よりレッスンを厳しくしたら仕事ができなくなっちゃうよ☆」 社長「うむ。私が心配していたのはそこなのだよ」 京太郎「え?」 社長「つまり、君はこれからステータスが一定を超えるまで仕事ができなくなるのだよ」 京太郎「!!」 竜華「つまり今レギュラーを持っとる、仮面ライダーとナンジャだけやな」 宥「ソルサキはもう終わるもんね」 社長「これらは妨害によって降ろされる心配の無い仕事だし、問題ないだろう」 久「だけどそれ以外は必ず入るでしょうね」 京太郎「……」 竜華「短くても数ヶ月、長くて数年は耐えることになるやろうなぁ」 透華「本当に大丈夫ですの?」 京太郎「お、俺は……」オロオロ 選択安価↓3 1 やります!!! 2 ちょ、ちょっと待って欲しかったり 795 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 37 04.26 ID tlCwCQNWo [17/18] 京太郎「やります!!」クワッ 一同「!?」 竜華「……本当にええの?」 京太郎「はい。元々、そんなに色々な仕事はできませんし」ポリポリ 透華「残念ですわ。色々と仕事を用意していましたのに」 京太郎「すいません! でも、絶対にすぐに実力を付けてみせますから!」 煌「うん。そしてそれは貴女達にかかっていますからね?」 菫「当然だ」キリッ 宥「頑張る!」 玄「私がいれば大丈夫!」 霞「ま、なんとかなるかしら」 明華「善処しますね」ニッコリ はやり「勿論、トップアイドルにしちゃうよ♪」 久「これでもう、引き返せないわよ」 京太郎「はい」 竜華「……(本当に大丈夫やろか)」ギュッ 美穂子「若ならきっと大丈夫です!」 久「そうね。頑張りなさいよ、京太郎君」ポンッ 京太郎「よぉーし! 燃えて来た!!」メラメラ こうして、俺はまた修行に身を置くことになる 真の実力を身に付けるその日まで…… 俺は戦い続ける ※ 仕事を選べなくなりました ※ レッスンを選べるようになりました 801 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/26(日) 23 53 48.11 ID tlCwCQNWo [18/18] 顔、というものには好みがある 目が細い方がいい、目が大きい方がいい などなど、枚挙に暇がないほどの趣向が存在する しかし、それはあくまで低レベルでの争いの話だ ある次元――高みを超えた瞬間 美とは万物にとって平等のモノとなり そしてそれは薬にも―― 毒にもなりえる 【某所】 プレジデント「つまり、その日本の須賀京太郎が適任だと?」 部下「はい閣下。恐らく彼ほどの美貌、肉体を持つ者は世界に数人といないかと」カチッ パッ 京太郎の写真「」 プレジデント「ほぉ……これはいい」ニヤリ 部下「では、いかがしましょう?」 プレジデント「では、早速その少年を連れてきたまえ」 部下「ハッ!!」 プレジデント「……存分に役立って貰おうか。須賀京太郎」 その波紋は少しずつ……少しずつ 【北の国】 将軍「京太郎を拉致するのだ」 部下「ハッ!!」 【バチカン死国】 法王「連れてきなさい、その少年を」 部下「ハッ!!」 【窓のないビル】 ビーカー「ガボッガボボボボッ」ブクブクブク アロハサングラス「(何を言ってるか分からんぜよ……)」 【神聖ブリ●ニア帝国】 ロール頭「なんとぉ、あやつがぁ生きておったとはぁ……なぁぁぁんたる不覚!!」 お姉さま「くっ、なんとしてでも連れてこい!!」 部下「イエスユアハイネス!!」ビシッ 妹「生きていたんですね……」ホロリ 世界各地へと、響き渡っているのだった 807 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 06 30.89 ID BvIbE1Awo [1/12] 【会議室】 霞「……」ピッ プルルルルル 春『もしもし?』 霞「私よ、今大丈夫かしら?」 春『うん』ポリポリ 霞「……音、聞こえてるわよ」 春『知ってる』エヘヘ 霞「はぁ、まぁいいけど」 春『進展?』ポリポリ 霞「ええ、そうね。須賀京太郎は順調に育ってるわ」 春『……』ムフー! 霞「ふふっ、嬉しい?」 春『うん、嬉しい』ホクホク 霞「そうね、彼が成長すればするだけ嬉しいわよねぇ」 春『……?』 霞「あら、ごめんなさい。ちょっと、いえ、やっぱりなんでもないわ」 春『? どうかした?』 霞「……須賀京太郎は凄いわよね、非の打ち所がないくらい」 春『当然』フンス 霞「そうね、姫様にピッタリだわ。本当に」 春『勿論』フンス 霞「羨ましいわね。姫様はずっとずっと須賀君と一緒にいられるんですもの」 春『当たりま――』ズキッ 霞「……くすっ、どうかしたの?」 春『あ、えと……』 霞「姫様と結婚して、幸せな家庭を築いて、子供も出来て……」 春『あ……』ブルブル 霞「本当に幸せ者よねぇ、姫様は」 春『……』カタカタ 霞「私達は見てるだけ。ううん、二人が幸せでいられるようにずっと見守り続けなきゃ」 春『ぅぁ……』 霞「ねぇ、春ちゃん」 春『……』ドクンドクン 霞「本当にそれでいいの?」ニヤァ ~~~~~~~~~~~ 809 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 16 32.38 ID BvIbE1Awo [2/12] 【京太郎のアパート前】 姫子「ふんふ~ん、ふんふーん」テクテク そこに少女はいた 姫子「ど・こ・か・なー?」キョロキョロ 遠い地からやってきたその少女。 その少女は初めて通る道を、まるで通い慣れた道を歩くかのように進んていく 知っているのだ その道があの人の通い慣れた道だと 分かっているのだ この道の先に目当てのモノがあることを 姫子「あ、あったあった♪」ニコッ 彼女は理解していた 姫子「あはっ♪ ここが京太郎君の家だったとね!」 今から自分が、やろうとしていることを 姫子「じゃーまな妹はいらんとよー♪」チャキッ チャキチャキキキッ 姫子「ほんなこつ、邪魔やっと……」ギリギリッ トントントン ピーンポーン 淡「はーい?」 トトトッ ガチャッ 淡「新聞ならいらないよー」 姫子「……」 淡「え、あれ? あれ!?」ビクッ 姫子「……」ニコッ 淡「あー! 久しぶりじゃんしんどーじ。 私のお兄ちゃんに何か用?」 姫子「そげん大したことじゃなかよー」ニコニコ 淡「んー?」 姫子「ただ邪魔なハエを……」チャキッ 淡「え?」 姫子「落としに来たとよ♪」ヒュンッ 淡「!?」 ~~~~~~~~~~~~~~~ 813 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 24 46.35 ID BvIbE1Awo [3/12] 【長野 龍門渕】 ザワッ 衣「!?」バッ ハギヨシ「おや、いかがなさいました?」 衣「……」キョロキョロ ハギヨシ「衣様?」 衣「この感じ……なんなのだ?」 胸にまとわりついてくる、気持ち悪い感覚 これはまるで―― 衣「……」ギリッ ~~鹿児島~~ 巴「姫様ー、ご飯ですよー」 小蒔「Zzzzz……」スピー 巴「姫様?」ツンツン 小蒔「はわっ!?」ガバッ 巴「どうかしました?」 小蒔「えと、その……」 巴「?」 小蒔「何か、よくないモノが蠢いているような気がします」 ~~東京~~ 照「!!」ピーン 咲「お姉ちゃん?」 照「……」 咲「どうかしたの?」 照「京ちゃんの身に何かが起こってる」ギュッ 咲「え?」 照「……気のせいだといいんだけど」 ~~京太郎のアパート前~ 京太郎「……ふぅ、疲れたー」トテトテ 結局トレーニングを頑張ることになったし、頑張らないとなぁ これからますます忙しくなるだろう 京太郎「淡の奴がまた拗ねなきゃいいんだけど」 前回はかなり荒れてたし、やっぱり定期的に遊んでやらなきゃ 少しは兄離れしてほしいもんだ 京太郎「美穂子さんと煌さんは買い物に行ったし、帰ったら淡と遊んでやろうか」 それがいい かくいう俺もたまには淡とのんびりしたいしな 814 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 32 51.11 ID BvIbE1Awo [4/12] トントントン ガチャッ 京太郎「ただいまー……」 シーン 京太郎「あれ? 誰もいないのか?」 その割には鍵が開けっ放しだったけど…… もしかして淡が外に出たのか? 京太郎「いや、でも靴はある……ん? 誰のだ、これ」 見覚えのある淡の靴の横にある見慣れない靴 誰か客人でも来てるのか? 京太郎「おい、淡ー?」スタスタ どこか妙な胸騒ぎを感じながらも部屋を進む そして、居間への扉を開けようとして…… 淡「きゃあああああああああああああ!!!」 京太郎「!?」 耳をつんざくような悲鳴 それが、誰の口から発せられたものなのか そんなこと、一瞬して分かる 京太郎「淡!!」ダダダッ 動悸が激しくなる 嫌な予感が、最悪の事態が脳裏をよぎっちまう 京太郎「淡っ!! 大丈夫か!!」ガラガラ!! 淡「」 京太郎「!?」 扉を開けた先―― そこに広がっていた光景は…… 淡「あー、倒れちゃったー」バラバラ 姫子「淡は弱かねー。麻雀とはえらい違うばい」クスクス 淡「んむー! もっかい! もっかいおねーちゃん!」キャッキャ 姫子「じゃあ、組立てんとねー」ニコニコ カチャカチャ 京太郎「へっ?」 ジェンガで遊ぶ淡と…… 京太郎「……誰?」 姫子「……ふふっ」ニコッ 見知らぬ、女の子? 820 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 41 17.14 ID BvIbE1Awo [5/12] 淡「あ、お兄ちゃんおかえりー」カチャカチャ 京太郎「あ、ああ。ただいま……って! そうじゃねぇっての!!」 姫子「お久しぶり、京太郎君」スッ 京太郎「あ、え? え、えと?」ハテナ 姫子「あー、その顔は忘れてる顔たい!」 京太郎「はい!?」 淡「お兄ちゃんサイテー」ジトーッ 京太郎「ちょ、ちょっと待て! 落ち着かせてくれ!」 どうなってんだ!? 妹(同級生)の悲鳴を聞いて駆けつけたら、それはジェンガの悲鳴で そんでなぜか妹とジェンガしてた見知らぬ人は俺のことを知っていて? そもそも俺は会ったことがあるのか? いや、でも久しぶりって言ってるし…… 京太郎「」ボムッ 淡「ごめんねおねーちゃん」 姫子「よかよかー、淡は可愛い妹ばい」ナデナデ 淡「えへ、えへへっ」ギュゥウゥ 姫子「く、くすぐったいって」アハハ 淡「お義姉ちゃんいい匂いするー」スリスリ 姫子「んぁっ、ちょ、ちょっとこれ以上は……」ハァハァ 京太郎「……はっ!?」 いけない、気が付けば俺の妹(仮)が禁断の百合園に!? 京太郎「お、おい!!」 淡「こちょこちょー!」コチョコチョ 姫子「あ、あひっ、だ、ダメ!」プルプル 京太郎「俺の妹から……離れろ!!」 姫子「あはっ、あはははははっ!!」バタバタ 淡「これでもかー!」コチョコチョ 京太郎「(´;ω;`)聞いて……」シクシク 淡「もう、何泣いてんのー?」ヨシヨシ 京太郎「え、えへへ」ゴシゴシ 淡「しょうがないなーお兄ちゃんの甘えん坊♪」フフッ 姫子「くすくす」ニコニコ 824 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 49 45.97 ID BvIbE1Awo [6/12] ~~京太郎が戻る数十分前~~ 姫子「ただ邪魔なハエを……」チャキッ 淡「え?」 姫子「落としに来たとよ♪」ヒュンッ 淡「!?」 プゥゥゥン ワスピーターダブーン ハエ「」ザシュッ ヒュゥゥゥポトッ 姫子「……またつまらんものを切ったばい」ニヤリ 淡「す、すっごいじゃん!! しんどーじ!!」キラキラ 姫子「これくらい簡単、簡単」ブイッ 淡「ねーねー、今のもう一回見せて」キラキラ 姫子「ダメー、同じネタは何度も見せんけん」ガサゴソ 淡「ぶー、ケチ!」 姫子「そん代わり、いいのがあるとよ」ニコッ 淡「え?」 姫子「それっ!」バーン 淡「!?」 姫子「カメレオーン!」バーン つキャンディー 淡「あっ……」ドクン 姫子「ばってん、あんまり面白くなかかも……//」ポリポリ 淡「う、ううん! そんなことない!!」アセアセ 姫子「?」 淡「い、今のどうして……?」 姫子「……」ニヤリ 淡「今のは私とお兄ちゃんの……」ドキドキ 姫子「実はこれ、私の大事な人から……」 淡「……」ドクンドクン 姫子「教えて貰ったとよ」ニコッ 淡「!!」 828 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 00 57 32.55 ID BvIbE1Awo [7/12] 826 姫子好きやから……ま、多少はね? 淡「(まさか昔のお兄ちゃんに恋人がいたなんて――)」チラッ 京太郎「うーん?」 姫子「まだー?」チラチラ 淡「(お兄ちゃんはどうせ私の時と同じように忘れてるんだろうなぁ)」チラチラ 京太郎「えっとえっと……」ウゥーム 淡「お兄ちゃんのバーカ!」 京太郎「えぇ!?」ガーン 姫子「(効果アリ……単純やっと大星淡)」クスクス 当然ながら、淡は勘違いしている 姫子に京太郎との約束や、幼い頃の思い出など存在しない ただ、知っている 京太郎の過去を覗き、その奥底を見てきただけなのだ 淡と京太郎だけの……大切な思い出 それを姫子は利用した あたかも自分も京太郎と約束した仲間の一人であると 京太郎の恋人だったと淡に信じさせる為に そしてその作戦は―― 淡「(私が二人をくっつけなきゃ! 妹として!)」メラメラ 姫子「(散々使い果たして、ボロ雑巾のよう使って捨とたる)」ニコニコ 姫子の思惑通り、成功したのだった 京太郎「(全然思い出せん)」ガビーン 832 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 01 09 40.01 ID BvIbE1Awo [8/12] 京太郎「それで、その鶴田さんは……」 姫子「姫子」 京太郎「え?」 姫子「姫子でええたい」ニッコリ 京太郎「あ、じゃあ姫子さんは……」 姫子「ひ・め・こ! 呼び捨て!」 京太郎「え、えぇ!? で、でも俺より年上――」 姫子「それが?」ニコニコ 京太郎「でも、姫子さんはその……!」 姫子「ひーめーこー!」プクーッ 淡「ひーめーこー!」プクーッ 京太郎「(か、可愛い……//)」カァッ 姫子「……」ジッ 京太郎「うっ、え、えと……その、ひ、姫子?」 ,..ィ''" . . . . . . . . . . ``丶、 / . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . .`ヽ、 / . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . . . . 癶\. / . . . . . . . . .} . . . . . . . . . .ヽ / . ,;,;,;彡 . . . . . У . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . ゙、 x==ニ二 ̄ . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . .l . . . . .Y / / . . . / . . . . . . . . / . . . /メ、// ./ . . . . . . . . .} . .i. . . } ∥ / . . . ./ . . . . . . . . . ./ . // ./\ ./ . . . . . . . /. j . . !. . .i {{ // . / . . . . . . . . .// ./ __ ̄ //l . . . . . . ./. /l . . ! . . l \ / j/ . . . . . . . . . 癶{ . {/-=斧ミx メ / . . . . // / j . .j. . . l / ./. . . . . . ./ Ⅵ ∥( (,八∠ -‐''" //~`ト、j== ∥{ .{ . . . . . ./ヽ_ -气,,,少 _メ j ./ . . . ト、 { い . { . / . . . . 八 斧f,汽Xノ/ . . . . l .ヘ 乂从ト . . . . . . . } 〈(;;ン゙ ///. . . . . . lヽ ゙、 \∧ ./ r- ` `Y/ノ/ l. . . . . . l } .} / ̄>x \ 乂 _) / . . . / i. . . . . . l ノ ノ /-―-、 ` \ __ / ./ ./ i . . . . . l/ / ヽ メ、ノ . _ ./ノ } . .j . .l \/ Y O {/メ ̄ 、_ / .ノ }. j ∨ l\ノ\}  ̄ ノノ ∨ ヾ L / ∨ 〈 } ∨ / / ヾ┤ ∨ミx/ // ヾx、 姫子「うん!」パァァァッ 淡「よしっ!」グッ 京太郎「~~//」モジモジ くそ、和や咲の時にはこんなに緊張しないってのに! やっぱり年上だからか? それとも…… 姫子「……」クス 京太郎「と、とにかく! 俺は覚えてないんです!」ドゲザッ 淡「あー! サイテー! 信じられない!」プンプン 京太郎「うぅっ……」シクシク 姫子「……」 836 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 01 15 06.99 ID BvIbE1Awo [9/12] 姫子「……」シュン 京太郎「で、でもですね! 姫子!」 姫子「……?」 京太郎「俺、絶対思い出しますから」キッ 姫子「っ!」ドキッ 京太郎「だから、もう少しだけ待って貰っても……いいですか?」 姫子「……うん、待つ」ギュッ 京太郎「わわっ!?」カァァッ 姫子「ばってん……思い出さなかったら承知せんから」グスッ 京太郎「……はい」ナデナデ 姫子「……」ニィッ 淡「イイハナシダナー」エグエグ 京太郎「(なんとか思い出してやらねーと)」ギュッ 姫子「(夢にまで見た京太郎の匂い……んっ、はぁっ)」ビビクン こうして、出会ってしまった二人 果たして……姫子の目的とは? そして―― 【事務所】 霞「……いい返事が聞けて嬉しいわ」 春『……』 霞「それじゃあ、またね」 春『……うん』 プツッ ツーッツーッ 霞「さて、どう動こうかしら?」クスクス 京太郎の運命やいかに!? 842 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/27(月) 01 22 53.77 ID BvIbE1Awo [10/12] 838 月島さんやめーやwwww 【次回予告】 それは、ゆっくりと……じっくりと 煌「元気そうで安心しました」ホッ まるで、内側から溶かしていく消化液のように 久「いい子じゃない♪」 透華「この事務所に欲しいくらいですわねー」 宥「わーい!」 玄「ずっといてほしいな♪」 菫「ああ、気に入った」ニッコリ 姫子「えへへ、嬉しかです♪」 京太郎の回りに染み渡っていく 竜華「うち、あの子は苦手や」ボソッ そしてその毒牙は…… 竜華「……なんやの?」ギリッ 美穂子「え?」 竜華「もう事務所には来んといて!!」ガッ! 姫子「えっ?」 竜華「何が目的なん!? 京太郎君に近づいて一体何を――!!」グイッ 姫子「きゃっ!? い、いたっ……!!」 京太郎「竜華さん!!」スッ パァンッ 竜華「……え?」 姫子「……」クスッ 最大のターゲットへと、迫ろうとしていた 次回 【感染拡大】 姫子「プロデューサーの座、奪ってもよかですか?」ニコッ 竜華「う、うぁっ……あぁぁ……」ポロポロ 次回もほのぼの! ほのぼのぉ!! 878 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 20 17 16.39 ID m7fgfVf2o [2/11] 【前回までのあらすじ】 大手事務所からの妨害により、思うように仕事を取れなくなる京太郎 その打開策として、今よりも高みを目指すレッスンを決意する これからのアイドル活動に暗雲が立ち込めそうな予感の中、 京太郎の前に現れたのは…… 姫子「……」クスッ 突如現れた彼女の目的とは? そして、その頃時を同じくして―― ~~修羅の国~~ コンコンッ 哩ママン「哩ー? ずっと部屋に篭って何やっとっとー?」 哩「……」ブツブツブツ 哩ママン「もう。ご飯ここに置いとくけん、後で食べときー」 トタタッ 哩「……」カチッ カチカチ PC「」ブゥゥゥゥン 哩「姫子……だいね? 私の姫子をたぶらかすん悪い奴は……」ブツブツブツブツブツ カチカチッ 哩「……」 哩の部屋の壁「姫子の写真」ビッシリ 哩「……」ニィ PC「(京太郎の)」 哩「……」クスクス 京太郎の運命やいかに!? 881 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 20 29 53.55 ID m7fgfVf2o [3/11] 【京太郎の部屋】 煌「もう、心配してたんだから!」プンプン 姫子「あ、あはは! 色々あったとよ」ポリポリ 煌「大体姫子は――!!」ガミガミガミ 姫子「ふぇぇ……」 京太郎「すげぇ剣幕だなぁ」 淡「すばらがあんなに怒るなんて珍しいかも」 美穂子「ふふっ、それだけ心配だったんですよ」クスクス 俺が部屋に戻ってから20分程が経ち、今は煌さんと美穂子さんも帰宅した後だ そして、帰ってくるなり煌さんと姫子が鉢合わせ 煌さんが急に泣き出したかと思うと、次の瞬間にはこうして怒り出したというわけだ 姫子「花田、ほんなこつ申し訳なか……」シュン 煌「……でもまぁ」 姫子「?」 煌「元気そうで安心しました」ホッ 姫子「花田……」ウルウル 煌「もう勝手にいなくなったらダメだからね」 姫子「花田ぁ!」ギュゥゥゥ 煌「ほぁぁぁぁ//」カァァァ 淡「いーなー! いーなー!」 京太郎「お前もすげぇ懐いてんな」ナデナデ 淡「えへへ、でもやっぱりお兄ちゃんが一番っ!」ギュゥゥ 京太郎「はいはい」クスクス 美穂子「……」ソワソワ 京太郎「どうかしました?」 美穂子「え、えと……//」カァァ スッ 美穂子「い、いぃなぁ、いぃなぁ……//」カァァァ 京太郎「」キュン 淡「」キュン 美穂子「////」ボシュゥゥゥ 京太郎「……」ナデナデ 美穂子「」バターンッ ドロドロドロ 淡「溶けてるぅー!?」ガビーン 京太郎「アイエエエエ!?」 885 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 20 40 24.79 ID m7fgfVf2o [4/11] ~~十数分後~~ 姫子「ほらーおいでー」パンパン ホロ「わぅっ♪」トタタタタ 姫子「あはっ、可愛い犬たい!」ナデナデ ホロ「くぅ~ん」ペロペロ 淡「ほらー、私にも懐けー!」 キャッキャッ 煌「全く、調子いいんだから」ハァ 京太郎「煌さん、何か知ってたんですか?」 煌「あ、いえ。大したことじゃないので」アハハ 京太郎「?」 煌「(一応部長にメールしておかなきゃ)」カチカチ 京太郎「大丈夫ですか? これで冷やしてください」スッ 美穂子(E:氷嚢)「も、申し訳ありません若……」フラフラ 京太郎「熱を測りますね」ピトッ 美穂子「」ドロドロドロドロ 京太郎「あつっ!? なんて熱だ……!?」 みほこ「ふぇぇ……あちゅいです」ドロドロドロ 煌「(なんてメールしたら心配しないかな?)」カチカチ コンマ安価↓3 00~19 姫子が京太郎に会いに来たことを事細かに書く + 添付写メ 20~39 姫子が東京にいる理由も説明する 40~69 姫子と東京で合流したと連絡する 70~89 姫子は自分に会いに来たと嘘を付く 90~99 姫子に電話させる ゾロ目 哩 襲来 890 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 20 49 23.82 ID m7fgfVf2o [5/11] 煌「(取り敢えず、理由は伏せておこう……)」カチカチ タイトル:姫子を見つけました! 本文 やっぱり東京に来てたみたいです 今は一緒に話して事情を聞いているので、落ち着いたらまた連絡します 姫子は元気で問題なさそうなので、心配はいりません ではまた後で 煌「こんな感じでいいかな?」ソウシン メルメルメル 京太郎「みほこさぁぁぁぁぁん!!」 みず「」ピチョンピチョン 淡「タロー、それ氷嚢の水だよ」 京太郎「おお、マジだ!」ハッ!? 美穂子「//」ゼーゼーッ 京太郎「(はだけた服がエロい)」ゴクッ ホロ「わぅーん♪」 姫子「また後で遊んであげるたい、今は大人しくしてて」ナデナデ ホロ「わうっ!」ハッハッハッ 姫子「(犬は簡単で助かるたい)」クスクス 淡「おねーちゃん、遊ぼー!」 姫子「淡も甘えっ子やっとねー」ナデナデ 淡「んふー♪」 姫子「(犬と同レベル……)」プルプル ~~一方その頃~~ メルメルメル 哩「……」カチカチ ブーッブーッ 哩「……」ギリッ 892 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 21 05 08.25 ID m7fgfVf2o [6/11] ~~一時間後~~ 煌「ご馳走様でした」カチャッ 姫子「はぁー、美味しかったー」 淡「うまうまー」 美穂子「あら、口についてるわ」フキフキ 淡「んむー」 京太郎「淡、お前最近甘えすぎだぞ」 淡「ぶー、いいじゃん別にー」グダグダ 京太郎「全く」ハァ 姫子「花田、あいがとね。ご飯まで……」 煌「そういうのはいいから、後でちゃんと部長に連絡しなさい」 姫子「うっ、分かっとるたい……」 煌「部長、凄く心配してたから」 姫子「……」 カチャカチャ 京太郎「片付けますね」 美穂子「あ、私が!」 京太郎「いえ。美穂子さんは休んでてください」ニコッ 美穂子「で、でも!」 京太郎「いいですからいいですから」 美穂子「ありがとうございます」ニコッ 姫子「(……よくもまぁ、下心無しで)」キュンッ 京太郎「(美穂子さんさっき辛そうだったからなぁ)」カチャカチャ 姫子「(本当に、京太郎はいい子……//)」 それなのに それだというのに 姫子「……(優しい京太郎を利用したあの女達だけは、絶対に許してはいけん)」ギリギリッ 清澄のメンバー、それは姫子にとって憎むべき存在だ あれだけのことをしておきながら、京太郎から深く愛され、慕われている清澄麻雀部 なぜのうのうと京太郎の前に姿を見せられるのか どうして京太郎はあんな連中を許しているのか だが、そんな清澄のメンバーよりももっともっと 姫子の怒りを買う人間がいた そう、それは…… 姫子「……(清水谷竜華)」ギリギリッ 姫子は知っている 京太郎から竜華への好意は一番ではない あの女よりも、原村和や花田煌の方が京太郎からの信頼が厚いからだ しかし、姫子は知っている いや、気づいているのだ 姫子「(あの女も……京太郎と繋がりかけてんのが気に食わん)」ギリギリギリッ 竜華と京太郎の間に存在する、奇妙な絆の存在に 894 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 21 16 46.50 ID m7fgfVf2o [7/11] 自分と同じように京太郎の心を読み、感覚をリンクさせる力 京太郎が力を付ける度に自分が行使できる能力 それを、あの清水谷竜華も手に入れようとしている その証拠に、京太郎が活躍すればするほど竜華のプロデューサーとしての能力も上がっている まるで呼応しているかのように、繋がっているかのように そして、姫子が竜華を憎む最大の原因 それは……自分とは決定的に違う部分があることだ 姫子「(一方通行じゃない……リンク)」イライラ そう、自分と決定的に違うもの それは京太郎も、竜華によって影響を受けていることなのだ 竜華が京太郎の気持ちを察すれば、逆に京太郎も竜華の気持ちを察する 竜華が京太郎によって成長すれば、京太郎も同じように成長する まるで、お互いがベストパートナーとでも言わんばかりに 少しずつ、少しずつ距離を詰めていっているのだ 姫子「(そげんこと、あってはいけん……ばってん、京太郎のパートナーは私だけ)」 姫子がこの東京に来た理由 それは三つある 一つ目は京太郎に会うこと 二つ目は竜華の観察をし、その力の秘密を探り自分のものにする そして三つ目は―― 煌「それで、今日は泊まる?」 姫子「え? あ、えと」 淡「いいじゃん泊まっていけばー!」 姫子「んー……じゃあ、そうさせて貰おうかなぁ」 淡「やったー!」 煌「すばらっ! 隣が私の部屋だから、後で移動ね」 美穂子「いいですね」フフフ 姫子「あ、あの……」 煌「何?」 姫子「もし、よければ……なんだけど」モジモジ 淡「?」 姫子「明日、京太郎の事務所に連れって貰っても……よか?」ニコッ 三つ目の目的 それは清水谷竜華を、京太郎の傍から引き剥がすこと 896 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 21 25 49.73 ID m7fgfVf2o [8/11] 【小ネタ】 侵略者 姫子!! ブゥゥゥン キキーッ バタンッ! ヒュンッ ドサッ 姫子「……!」サッ スチャッ 竜華「アンタが鶴田姫子やね?」 姫子「そういう貴方が清水谷竜華――」 クロ「おもちぃ」カサカサ 竜華「あ、紹介するで。これはうちの事務所で飼ってるクロって言うんやけどおもちが大好きで――」 クロ「おもちぃ!」カサカサ 姫子「!!」ザッ ボッギャアアアァァァン!! クロ「ぎゃいんっ!?」ズシャッ 竜華「く、クロ!?」 クロ「」ブクブクブク 竜華「な、何をするやァー!! 許さんで!!」グッ 姫子「……」サッ 京太郎「大丈夫ですか?」ナデナデ クロ「ウワヘヘ……」スリスリ つづかない 907 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 21 51 39.48 ID m7fgfVf2o [10/11] ~~姫子 侵略編~~ 【アクセル1事務所前】 竜華「ふぅ……やっぱり大阪との往復は堪えるなぁ」テクテク それでも、頑張らなければいけない うちを信じてトップアイドルを目指している京太郎君 その想いを、その願いを叶える為に自分ができることをやる 竜華「ふふ、そしたらきっと……」 ~~~妄想~~~ 京太郎「竜華さん、いつも俺の為にありがとうございます」キリッ 竜華「えっ?」ドキッ 京太郎「やっぱり俺には竜華さんがいなきゃ……」ギュッ 竜華「ふぁっ……//」カァァッ 京太郎「……竜華、俺のモノになれ」チュッ 竜華「」ボムッ ~~現実~~ 竜華「なぁんちゃって!! なんちゃってー!! ありえへんてー!」キャッキャ そもそも、今うちのこと呼び捨てに……! あかん、そんなん気が早いってホンマ……// 竜華「んふ……んふんふんふ♪」ニマニマ 通行人「」ビクッ 竜華「よし、今日も頑張るで!!」メラメラ うちと京太郎君の夢を叶える為に! トントントンッ ガチャッ! 竜華「みんな、今日もやるでー!!」バァァン ワイワイ 久「いい子じゃない♪」 透華「この事務所に欲しいくらいですわねー」 姫子「えへへ、嬉しかです♪」 キャッキャッウフフフ! ワイワイ 竜華「……え?」 909 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/28(火) 22 09 19.95 ID m7fgfVf2o [11/11] 宥「それでねその時玄ちゃんが……」アハハ 姫子「えー!?」プークスクス 菫「それは驚きだな……」 玄「おねーちゃんの言うことは大げさなのです!」プンプン 宥「えー? そんなことないよぉ」 玄「いいや、あれはそんなことなかった筈だよ!」 宥「むぅ!」 姫子「あはは、どっちでも面白ければよか。ばってん、仲直りの明太子やね!」サッ 菫「ほぅ、これはいい色だ」マジマジ 姫子「自慢の逸品たい」ニッコリ 宥「わーい!」 玄「えへへ、姫子ちゃん大好き。ずっといてほしいな♪」 菫「ああ、気に入った」ニッコリ ワイワイ キャッキャ 竜華「……誰?」 京太郎「あ、竜華さん。こんにちは」ペコリ 竜華「京太郎君、あの子は?」 京太郎「ああ。煌さんと同じ新道寺の……」 竜華「新道寺……ああ、あの子や!」 思い出した 確か大将やった二年生、名前は確か…… 姫子「……あっ!」タタタッ 竜華「……」 姫子「鶴田姫子です」ニッコリ 竜華「清水谷竜華や」スッ ニギニギ 姫子「……」ニコニコ 竜華「……」 なんや、この子 なんだか凄く……やな感じがする 京太郎「もうみんなとは仲良くなりましたか?」 姫子「うん、みんな親切で嬉しかー」エヘヘ 京太郎「それはよかったです」ホッ 姫子「京太郎のお陰たい」ニッコリ 竜華「!?」 きょ、京太郎!? 呼び捨てしとる……!? 京太郎「いえ、姫子の力ですよ」 竜華「!?」 姫子「そげなこつある訳……//」カァァァ 914 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 00 35 26.27 ID xXQGI72Oo [1/12] 京太郎「~~~」アハハ 姫子「~~~♪」ニコニコ どういうことや? 京太郎君とやけに親しく話しとるし…… 竜華「あ、あの京太郎く――」 美穂子「皆さんお茶が出来ましたよ」コトッ 竜華「あっ……」 姫子「ありがとうございますっ」 美穂子「ふふっ、いいのよ」ニッコリ 煌「姫子、お茶菓子もあるからね」スッ 菫「なんなら、肩でも揉んでやろう」フフフ 宥「胴上げ!」 玄「どさくさにまぎれておもちを揉むのです」ワキワキ ワイワイガヤガヤ 姫子「あ、あははっ」 久「全く、少し浮かれすぎよ」ハァ 姫子「申し訳なかです」シュン 久「あら、いいのよ。普段からこんな感じだから」クスクス 姫子「へぇ……」 ガヤガヤガヤ 竜華「……むぅ」 なんやのこれ? ……みんなして、少し騒ぎ過ぎとちゃう? 竜華「はいはい、みんな!」パンパン 一同「……?」 竜華「遊ぶのもええけど、今日からレッスン強化やったの忘れてへん?」 煌「はい。分かってますよ」ニッコリ 久「ちゃんと頑張りなさいよー」ツンツン 京太郎「あはは、頑張ります」 宥「お茶飲んだら始めようね」 玄「結構疲れてるし、いい休憩なのですー」ポワーッ ホノボノー ワイワイ キャッキャ 竜華「なっ!?」ムカッ 何言うてんの? 分かってるならなんで遊び惚けて……!! 竜華「せやったらちゃんとレッスンせんと!!」バンッ 一同「っ!」ビクッ シーン 一同「……」ジィーッ 919 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 00 43 41.36 ID xXQGI72Oo [2/12] 竜華「あっ……」サァーッ あ、あかん ちょっと言いすぎてもうたかも…… 煌「……あちゃー」ポリポリ 久「あのね、清水谷さ――」 バッ 京太郎「あ、えと。その、竜華さん。実は……!」アセアセ 姫子「そ、そう! ちゃんとレッスンせんと!」アセアセ 竜華「え?」 菫「そう……だな」フゥ 宥「うん。始めようか」 玄「……」ムスッ 透華「……やれやれですわ」ボソッ 久「美穂子ごめんね。折角のお茶を」 美穂子「いえ、別にそれは……」 竜華「っ!」ズキンッ なんで……? なんでなん? うち、何か悪いこと言った? ちゃんとレッスンしようって、そう言っただけやのに…… 竜華「……(せや、うちは間違っとらん)」ググッ 京太郎「あ……えと」ソワソワ 姫子「あぅぅ……」 竜華「ほな、レッスン始めるで」 京太郎「あ、はい」 姫子「京太郎、大丈夫? 汗……」フキフキ 京太郎「もう大丈夫です。それよりも、早く始めましょう」 煌「……」 竜華「……」イライラ レッスン始めるっていうのに……まだおるつもりなん? 竜華「ちょっと、鶴田さんやった?」 姫子「あ、はい」 竜華「今からレッスン始めるし、少し外して貰えへん?」 姫子「えっ……あ、はい」シュン トテトテ 竜華「それじゃあ始めるで。そういえば石戸さんと明華さんは――」 菫「っ!! おい、ちょっと待ってくれないか……?」 竜華「……どうしたん?」 921 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 00 52 37.44 ID xXQGI72Oo [3/12] 久「何、今の言い方? 少しトゲがあるんじゃない?」 竜華「え?」 そう言われて……振り返る そこには、いつもと同じ見覚えのある仲間が揃っとる ただ、いつもとひとつだけ違うのは…… 一同「……」ジッ みんなして、うちを攻めるような目で見とること 竜華「ど、どないしたん……?」ビクッ 宥「あ、あの……姫子ちゃんも一緒にい、いて欲しいなって」オドオド 玄「私も……それがいいと思う」 竜華「は? なんで?」 まるで意味が分からない だって部外者なんやし、ここにおる意味なんてあらへん それなのに…… 透華「それは、彼女が……」 姫子「だ、ダメ!! それは!」バッ 竜華「!?」 久「でも、悔しくないの? こんな……」 姫子「い、いいんです。私は、その……!」 京太郎「姫子……」 姫子「えへへ。またレッスンが終わったら会えばよかっ」クルッ 煌「でも……!」 京太郎「竜華さん……」チラッ 竜華「……」ギュッ 京太郎君まで、この子にいて欲しいの? なんで……? どうしてうちじゃダメなん……? 久「……清水谷さん」 竜華「……好きにすればええやん」ボソッ 姫子「え?」 竜華「ただし、邪魔やと思ったら追い出すで」ジロッ 姫子「は、はいっ! やった!」パァァァァ 宥「よかったね」 玄「大勝利なのです」ドヤァ ワイワイ キャッキャ 竜華「……ふんっ」プイッ 京太郎「竜華さん、ありがとうございます」ペコリ 竜華「別に、うちも大人気なかったし……」 京太郎「いえ、竜華さんは立派ですって」ニカッ 竜華「……」 925 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 01 36.34 ID xXQGI72Oo [4/12] 京太郎「それじゃあ、今日も頑張りましょう」 竜華「うん」 姫子「京太郎、あいがとっ!」 京太郎「いやいや、俺は何もしてないですって」アハハ ワイノワイノ 竜華「うち、あの子は苦手や」ボソッ できることなら、もうここにいて欲しくない でも、そんなことを口に出せば……きっと嫌われる 竜華「(我慢や我慢。今日はレッスンなんやから)」グッ ただおるだけやったら問題ないやろうし、もし邪魔になれば追い出せばええ 竜華「ほな、レッスンルームに移動や」テクテク うちは京太郎君のプロいデューサー たったひとりのプロデューサーなんや! 竜華「(うちだけは京太郎君のことをちゃんと考えたる!)」グッ 姫子「追い出されないように、頑張らんと」ペチペチ 久「……果たして、追い出されるのは」チラッ 竜華「……やったる!」メラメラ 久「どっちなのかしら?」 透華「本当にもう……やれやれですわ」ハァァ 【レッスンルーム】 はやり「それでねー」 霞「あら、それは知りませんでした」 明華「今度試してみましょうか」クスクス ガチャッ 竜華「お、ここにおったん?」 ゾロゾロゾロ 霞「あら、早いわね」 竜華「? もう予定より20分も経っとるで?」 霞「は?」 明華「いえ、そういう意味では――」 姫子「あ、あー!! あー!!」バタバタ 竜華「!?」 姫子「早く練習! 練習始めんば!」 京太郎「姫子……」 竜華「……」イライラ やっぱり邪魔しとる けどまぁ、これくらいは我慢や、我慢 926 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 11 47.29 ID xXQGI72Oo [5/12] 竜華「それじゃあ、今日のレッスンやけど」ペラペラ 霞「……ねぇ、もしかして話していないの?」コソコソ 京太郎「あ、えと」オロオロ 久「馬鹿ね。言ったらどうなるか分かるでしょ?」ヒソヒソ 菫「確実に荒れる」 明華「なるほど……」 はやり「確かに傷つくだろうねー」ヤレヤレ 霞「ふーん……哀れねぇ」クスッ 竜華「そこ! ちゃんと聞いといてや!」ビシッ 一同「……はーい」 竜華「そんでな、今日はあと少しで伸びきる歌唱力を上げようかと思うんやけど」ペラペラ 明華「えと、それはもう既に……」 姫子「あわわっ!」 明華「あっ、すみません」サッ 竜華「? 何か言うた?」 明華「……いえ」 竜華「しっかりしてや、歌の指導は明華さんに頼りきりなんやし」 透華「だからそれが問題だと……」ハァ 竜華「何?」 透華「いいえ、なんでもないですわ」ツイッ 竜華「……」ギリッ またや どうして今日はみんな、こうも反抗的なん? 竜華「……」ギロッ 姫子「?」 あの子や あの子が来てから何もかもがおかしくなっとる 竜華「……」イライラ 煌「あの、清水谷P」 竜華「何?」 煌「……まずは、京太郎君の現状をチェックしては?」 竜華「え?」 煌「あ、いえ! 京太郎君も普段から頑張ってますし、ここいらで少し実力テストを……」 竜華「そないなのいる? うちかて京太郎君の実力把握しとるつもりやけど」キョトン 煌「……」 久「……」ガックリ 透華「涙が出てきましたわ」ゴシゴシ 竜華「??」 花田さんまでおかしなこと言うとる 昨日まで、ずっとレッスン見てきたんやから、京太郎君の実力は理解しとるに決まっとるやん 930 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 24 07.79 ID xXQGI72Oo [6/12] 嫌な感じ どうしてこんな…… 京太郎「……」 美穂子「あ、あの。ダメ元で一度見てみるというのは?」 宥「う、うん!」 玄「ちょっと見てみたいのです!」アセアセ なにこれ? これでやらんかったらうちが悪者や もう……今日は本当になんなん? 竜華「……分かった。じゃあ、やる」 久「え? いいの?」 竜華「……」コクッ 菫「やったな」ポン 京太郎「あ、はい」 霞「……」 竜華「そこまで言うからには、変わっとるのを期待してええの?」 京太郎「……はい」 竜華「じゃあ、見せて……」 京太郎「分かりました」スタスタ そう言って京太郎君が準備を始める みんなして一体何が言いたいのか分からんけど…… これでみんなが満足するなら―― 932 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 26 32.69 ID xXQGI72Oo [7/12] 京太郎「お願いします」 宥「うんっ!」ニコッ 玄「お任せあれ!」ニッ パフパフ キセカエッ!! 京太郎「よしっ!」シャキィーン!! キラキラ 一同「はぁぁ~ん♪」ドキドキ 竜華「えっ」ドキッ 京太郎「歌います」サッ 明華「ミュージック、スタート♪」カチッ ~~♪ 京太郎「Gonna shake it up! You,keep your love!」 竜華「!?」 京太郎「Gonna shake it up! Just stay your pace~♪」 霞「アクションスタート!」カッ 京太郎「橘さん!? な、なぜ見てるんです!? ぐあぁっ!?」ズシャアッ 壁)M0) 京太郎「本当に!? 本当に裏切ったんですかぁっ!? うわぁっ!?」ゴロゴロ 竜華「」 菫「対局開始!!!」 京太郎「ツモ、8000オールです」パタパタパタ 久「あちゃー」カチャカチャ 透華「やりますわね」カチャカチャ 竜華「え? えっ?」 【測定結果】 <アイドルランク>(ファン人数) Cランクアイドル(100000~300000) <容姿> S(75) <雀力> C(45) <歌唱力> B(52) <演技力> B(55) <特技> タコス作り |. G | F | E | . D |. C | . B |. A | . S | SS |SSS―――┼―――――――――――――――――――――――――容姿 |lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll雀力 |lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll歌唱力|lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll演技力|lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll 竜華「なんやの……これ?」ブルブル 937 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 40 06.11 ID xXQGI72Oo [9/12] 京太郎「……」ゼーゼー 竜華「……」プルプルプルプルッ 京太郎「あ、えと、これはですね! 竜華さん、実は――!」 . / . | ヽ .. / . / /| V . .′ / / | V | , ′| / | | | | | \ / \ | | | | | 八 |_ \{\ \ | | |.八 Λf笊心、 イ笊心rァ | ハ| |. \{\ . Vり V/タ j/ ヽ | | ハ , ,,. / | | r-イ | | \ マ ノ / | | | | >.. イ | | | | | |三三=千 /=| | | r| |三ニニ/ | /三| |=\ | /| | ムニニ| /ニ三| |ニニ 、|. / V /三三ニ|――- /=ニニ/ /ニ三三 / / /三三ニニ| /==ニ/ /三三/ |. / / /三三ニニ| /ニ三/ /=三/ / | 竜華「凄いやん京太郎君!」 京太郎「あ、ありがとうございます……」 竜華「男子三日会わずばなんとやらって奴やなぁ♪」ナデナデ 京太郎「はい。どんどん成長してますから」 姫子「……」クスッ 竜華「うんうん。この調子で今日も頑張らんと!」 京太郎「はいっ」 久「……気づかないものね」 透華「まぁ……レッスンは今までまる投げでしたし」 煌「でも、清水谷さんも頑張ってますから」 菫「それは分かるが、いかんせん周りが見えていない」 霞「灯台下暗し。先ばかり照らそうとして、足元が見えていないのよ」 竜華「ジャ●ーズ打倒も近くなってきたで!」 この時、うちはまだ知らんかった 久「まぁ、プロデューサーに向いてないのかもしれないわ」 美穂子「そんなことはないと思いますが」オロオロ 気が付けば、片足が底なし沼に沈み込み…… 透華「というより、あの子にプロデューサーの才能がありすぎですのよ」チラッ もはや、抜け出れんほどに…… 菫「まさに、京太郎君のプロデューサーになる為に産まれたような奴だ」フッ 姫子「えへへ、カッコよかったばい♪」ダキッ 京太郎「そ、そうですか?」デレッ 竜華「……」 追い詰められているのだということを 939 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2014/01/29(水) 01 48 34.27 ID xXQGI72Oo [10/12] 【次回予告】 竜華「なんで、なんでうちが……」ジワァッ その少女が到着する数時間前 姫子「へぇー、今日はレッスンの日?」ニコニコ その悪魔の策略は…… 姫子「じゃあ、少し早めに行ってもよか?」ニッコリ 京太郎「え?」 動き出していた 姫子「私もレッスン見てみたかったんよ」フフッ その毒はただ染み渡るだけではなく 姫子「京太郎君には、こういうのが合うと思うばい!」 周りを歪め 一同「へぇ……なるほど!」 姫子「えへへ、今だけプロデューサーやっても、よか?」 やがて、毒では無くなり 久「(この子、清水谷さんよりも京太郎君のことを!?)」ゾクッ 生きる上で必要なモノと、変わっていく―― 次回 【悪性変異】 社長「竜華ちゃん。……しばらく休みなさい」 竜華「えっ……おじ、さん?」 もはや、血縁すらも……例外ではない
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透華「あ、あの……お父様、お母様、お風呂いただきました……」 須賀父「狭い風呂で悪いね。でも、さすがにこの寒空の下、帰すのは気が引けるから……。ま、今夜は適当にくつろいでってください」 須賀母「ごめんなさいねー、私のパジャマがらいしか着るものなくて」 透華「い、いえっ、そんなことありませんわ!……ぁ、な、ないです」 須賀母「ウフフ、いいのよ別に無理して普通の喋り方しなくても。ちょっと変わってても、ウチの子で慣れてるから」 須賀母(下着、すぐ近くのお店で買ってきたものだけどサイズは大丈夫だった?) 透華(ピ、ピッタリでしたわ……悲しいぐらいに) 須賀母(ウフフ、おもちのサイズ判定は密かな特技なのよー。大きいおもちもいいけど、ちっちゃなおもちも可愛くていいのよねー、これが) 透華(……京太郎のおもちに対する執着って、もしや――――) 京太郎「ちょいウェイトだぜ、母さん!俺の喋り方のどこが変わってんの?」 須賀母「アラ、あなたよく変なこと口に出してるじゃない?ペーポンペーポンとかリーピンチャンタイーペードラドラーとか」 京太郎「それただの麻雀用語だよ……」 須賀母「あら、そうなの?ごめんなさいね、この子、最近大会で優勝したとかで、ずっと麻雀のことばかり口にしてるのよー」 透華「そ、そうですの……」 須賀父「しかし、京太郎が家にこんな可愛いお嬢さんを連れてくるとはなー。立ち振舞いも上品だし、本当にいいとこのお嬢様みたいだよ」 須賀母「あらあら、じゃあ京ちゃんには頑張って玉の輿を目指してもらわないと♪」 透華「た、玉の輿……」 京太郎「やめれ母さん!別にそーいう考えで透華さんと仲良くしてないから!」 須賀父「お、じゃあどういう考えなんだ?」 京太郎「そ、それは………………せ、切磋琢磨する麻雀仲間としてとか、イ、イロイロあんだろ」 須賀父「………………チッ、カスみたいなテンプレ回答しやがって」(ペッ 須賀母「本当に私たちの息子かと思うぐらいクズだわー」(ペッ 京太郎「やめてよっ、そんな道端のゴミ見るような目で我が子を見んなよ!」 須賀父「ゴミどころか、なあ?」 須賀母「ダメですよ、アナタ。透華ちゃんの前でそんな言葉口にしたら、彼女が卒倒しちゃうわ」 京太郎「どんだけヒドイこと言おうとしてんの!?」 透華「ゆ……ゆにーくなご両親、ですわね」 京太郎「ちが、違うんです透華さん。いつもはもう三割ほどマトモなんですけど、きょ、今日は透華さんが来てはしゃいじゃってるだけなんです……!」 透華「それって……か、歓迎していただけている、ということ……ですわよね?」 須賀父母「「ウェルカーム」」 京太郎「マジで恥ずかしいからやめてくれよ、そのノリ……」 透華「――――ウフフ……♪」 京太郎(うぅ、変な見栄張らずにイベントが被った、って言っとけばよかった……。つーか、家誘ってそのままお泊まりとか、いろいろすっ飛ばしすぎじゃねえの……?) 須賀母「―――さて、せっかくのクリスマスイヴだし、お茶とケーキでささやかにパーティーといきましょうか」 須賀父「よかったな京太郎、お前の好きな母さんお手製のイチゴケーキだぞ」 京太郎「オイ、マジでやめろよブッ飛ばすぞ、いつの頃の話してんのさ!」 須賀父「男はいつまで経っても母離れできないもんさ……」 須賀母「今度、私のケーキのレシピ教えてあげるからね透華ちゃん♪」 透華「ハ、ハイ、よろしくお願いいたしますわ、お母様!」 京太郎「うっわ、もう本気で部屋に引きこもりたくなってきた……。地味に透華さんもノリノリだし……」 須賀父「とりあえず何の話をしようか……。うん、普段学校で京太郎がどんな奇異な行動をしてるか、なんてどうだろう」 須賀母「まあ、面白そう♪透華ちゃん、いろいろ教えてちょうだいね、お礼は弾むから」 透華「お、お礼……?」 須賀母「例えば、この京ちゃんの成長を事細かに記録したアルバム(複製)とか」 須賀父「小さかった頃の京太郎の冒険譚から、当時の交遊関係まで網羅してあるよ」 透華「おまかせあれっ、ですわ!!お父様、お母様、何でも聞いてくださまし!」 京太郎「ヤメテッ!?」 そんなこんなで(京太郎を除いて)会話は弾み―――― ――AM1:07 須賀父「おっと、もうこんな時間か……」 須賀母「あらホント、もう寝ないと明日に響いちゃいそう」 透華「そ、そうですか……。できれば、その幼少の頃に出会った女の子たちについて、もっとじっくりしっかり聞いておきたかったのですが……」 須賀母「大丈夫よ透華ちゃん、それについては巻末に私のレポートを掲載してあるから」 京太郎「もういっそ殺せよ……」 須賀父「さて、それでとうかちゃんの寝る場所だが……どうしようか」 須賀母「実は客間、お掃除サボっててあまり綺麗じゃないのよねー」 須賀父「すまないんだがね、京太郎の部屋を使ってもらうということで構わないかい?」 透華「(京太郎の部屋、京太郎の部屋で一泊……!)わ、私は問題ありませんわっ!」 京太郎「まあしょうがないよな、場所ないし。それじゃ、俺はカーたんと一緒に居間で寝る―――」 須賀母「あらあら、ホントにそこでいいのかしら?」 京太郎「は?」 須賀父(そんな場所で寝て、明日から父さんと母さんの目を見て話せなくなるような、トラウマ級の大人のイチャイチャを目撃しても知らないぞ、という意味さ)(ヒソヒソ 京太郎「」 透華「?」 京太郎「この……外道どもがっ……!」 須賀母「あら心外。京ちゃんはその場の勢いで一夜の過ちを犯しちゃう子なのかしら?」 京太郎「普通、逆だろ!なんで親が同衾せざるを得ない流れ作るかなあ!?」 透華「ど、同き……え……ええぇぇぇぇえっ!?」 親のごり押しなんかには負けない! ……親には勝てなかったよ―――― 【京太郎自室】 京太郎「………………本当に、本当にウチの親がすみませんでした」 透華「い、いえ、わ、私は……たの、楽しませてもらいましたし……」 京太郎(せ、背中が当たってて、全然眠くなんねー……) 透華(ふわぁぁ……!?事情が事情とはいえ、背中合わせでいい、一緒の布団でねむ、眠るなんて……!) 京太郎「あの、ホントに無理だと思ったら言ってくださいね。すぐに俺、居間に行きますから……」 京太郎(それでトラウマ負っても……後悔なんてしないさ、ああ、しないとも) 透華「――――た、確かにこのままだと眠るのは……難しい、かもしれませんわね」 京太郎「じゃ、じゃあ……」(モソ… 透華「っ!……それでも、こ、ここで居間に行かれると……少し……いえ、とても傷つきますわよ、私……」(ギュッ 京太郎「――――ぅぅ……」 透華「…………」 京太郎「…………」 透華「あの、京太郎……?」 京太郎「な、なんですか透華さん……」 透華「お母様のお話に出ましたけど……や、やっぱり男の人というのは、その、ですわね…………た、玉の輿というのを気にしてしまいますの?」 いつの間に寝返りを打ったのか、背中にヒタリと寄り添うようにして投げ掛けられた質問。 その問い掛けの意味が分からないほど、須賀京太郎という少年の頭は鈍くない。 京太郎「俺、は――――」 トッ、トッと背中に透華の胸の鼓動を感じながら、京太郎は緊張に震える唇を静かに開いた―――― ちなみにその夜、京太郎が何と答えたか知っているのは、透華とカピバラのカーたんのみであることをここに記す。 そして、次の次の日の会話へ繋がるんだなこれが。
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特別編 side阿知賀 ※日記発見から中身拝見までの流れは省略します 現在の阿知賀編とはまた別の世界とかそういうのです 時期は秋頃のイメージ ■月▽日 今日は穏乃に誘われて山に出掛けた この時期は綺麗なんだと楽しそうに案内する穏乃といるのは、実際楽しかった しかし、山の天気は変わりやすいからか、急に強めの雨が降り出した 穏乃の案内で慌てて雨宿りができそうな山小屋へと駆け込んだ そこは雨こそ凌げるが、やや古い作りだった 俺達はとりあえず濡れた服を脱いで少しでも乾くように室内に干した 着替えも無いが、濡れた服をそのまま着ているよりは、ということでお互いにかろうじて濡れていなかった下着姿だった とりあえず雨さえ止めば、と思っていたが穏乃が結構寒そうにしていた 小柄で身体の肉も薄い穏乃をそのままにしておくのはと思い、一応断ってから穏乃を抱き締めて暖めた 俺より薄着だった分、穏乃の体は冷たかった が、俺の体温で暖まったのか、気付くと穏乃は眠っていた 雪山でもないし、そのまま雨がやむまでしばらく寝かせてやった その後、雨が止み、日も差していたので穏乃を起こし、多少湿ったままの服を着て山を下りた 下りた後、穏乃から「今日はごめん、それとありがと……あったかかった」そう言われ、穏乃は走り去って行った 風邪引かなきゃいいんだがなー 俺も今日はあったかくして早く寝よう 玄「わー、下着姿で抱き締めてもらうなんて、穏乃ちゃん大胆だね!」 穏乃「ち、ちがっ……別に変なことはやってませんよ!」 晴絵「ほーう……まぁ深くは追及しないでおくけど、よく抱き締めてもらうこと許したわね」 穏乃「あー……それはそのー……」 宥「どうしたの?」 穏乃「許したっていうか……寒いかって聞かれて、寒いって返したら……いきなり抱き締められまして……」 憧「い、いきなり!?」 灼「京太郎……」 穏乃「あ!そんな無理矢理とかじゃないですよ!私も嫌じゃなかったし……あっためようって、必死だったとかで……」 晴絵「おー、あの穏乃が完っ全に乙女の顔だわー」 憧「くっ……やっぱり穏乃だからって言っても油断できないか」 灼「強敵ばっかり……」 玄「おもちあるからって油断できないな……」 宥「私も頑張ろう」